拾い物のコンパス

まともに書いたメモ

情報系カンファレンス格付けサイトCOREを知った話

カンファレンスの格付けが素早く調べられるCOREを知った話.

背景

研究の流行やState Of The Art(SOTA)を知りたいときはトップカンファレンスの論文を探すことから始めるようにしている.
限られた時間で質の良い論文をすばやく探すのは重要だ.

課題

論文を探す上で以下の課題に悩まされていた.

  • 無数にあるカンファレンスの中でどれがトップなのか悩む
  • 効率が悪い(検索アルゴリズムはbrute force, O(n)?)
    (とりあえず知っているACM CCSの論文で参照されている会議の論文をあたる
    ACMの公式サイトにあるカンファレンスを総当り)

インパクトファクターもあるけど生物系の評価基準でコンピュータ・サイエンスには使いにくい気がする(個人の意見です).

格付けサイトを使う利点

今回紹介するCORE(に限らず)格付けサイトを使えば以下の利点がある.

  • 無数にあるカンファレンスの中でどれがトップなのか悩む
    → トップカンファレンス(格付けサイト内で評価が高い)の把握ができる
    質の良い論文が揃っているカンファレンスを素早く把握できる
  • 効率が悪い(検索アルゴリズムはbrute force)
    → 調べる対象を減らすことができる(O(n)的なのは変わらないかも・・・)

上記に加えて自分が知らない領域でも読むべきカンファレンスの絞り込みができる.

Computing Research & Education(CORE)

本題.
Computing Research & Education(以降CORE)というサイトを紹介.
オーストラリアとニュージーランドの大学により運営されている.
コンピュータ・サイエンスに特化しており,分野を限って調べたいときは都合が良い.
ただし,Unrankedなカンファレンスも多いため参考にできないこともある.
Documentも2020年版が掲載されているため,情報も新しそうだ.

格付け基準

カンファレンスの格付けは*A/A/B/C/unranked.
詳細はここに記載.

迷ったら*A/Aを当たれば良さげ.
内部ではJournal Citation ReportsとScopusの評価を参考にしているようだ.

使い方

ここに会議名を入れるだけ.
dimvaってトップカンファレンスと思っていたけどC評価だった.
ええ・・・?

所感

格付けサイトの回し者みたいな記事になってしまった・・・.
調べはじめの方針決めに使うのが良さげ.
実際は他の分野も総括して調べられるScopus(使ったことはない)を使うのが良いのかな.

余談になるが,会計処理も公開していた.
2019年は$45,234.21, 日本円に換算すると480万円.
サイト運営も楽じゃないようだ.

参考

Computing Research & Education